|
|
めまいについて |
めまいを訴える人の約半数は、耳に何らかの異常が有ると言われています。耳は大きく、外耳、中耳、内耳に分かれますが、耳が原因のめまいは平衡感覚を司る内耳に問題のある場合がほとんどです。最も有名なのがメニエール病です。
内耳の病気の約30%を占め、30−50台の几帳面で社交的な人がよくかかります。ストレスと関係が深く「文明病」とも言われ、日本でも近年増加し、10万人に10−15人の割合で発症するとされています。ただ、あまりにも有名なため、めまい=メニエール病と診断されることもあり、専門医で他の病気との鑑別診断を受ける必要があります。
症状はぐるぐる回る様なめまいが20分から数時間続き、通常、片側の耳鳴りや難聴を伴います。また耳が詰まった感じや、強い吐き気も多く見られます。めまいが治まると難聴、耳鳴りもなくなります。このようなめまいの発作を繰り返すこと、しかし、意識ははっきりとして手足のしびれなども無いことが大きな特徴です。病気が進行すると、めまいの無いときも耳鳴り、難聴が残る様になりますので、早く正確な診断をうけ治療する事が必要です。
メニエール病の原因はまだはっきりしていません。しかし1.内耳にリンパ液の異常な水膨れができること2.ストレスによる自律神経の不安定が原因と言われることなどから、治療にはリンパ液の量を調節したり、自律神経を安定させる薬物の内服などが行われています。カウンセラーによる生活指導も近年、注目されています。 |
|